コンサルティングの1案件はプロジェクトと呼ばれ、始まるとチームが結成されます。チームの規模はプロジェクトごとに異なりますが、一般的な戦略立案プロジェクトであれば、8人以下になるケースがほとんどです。チームの統括責任者はパートナーと呼ばれる人が担いますが、実務の責任者はマネージャーです。マネージャーは数人のコンサルタントと補助役のアナリストを選出し、チームに招き入れます。プロジェクトが大規模になった時は、例外的にメンバー数を増やすこともあります。特に会計系コンサルティング等の実行系ファームでは、システム開発やプログラミングに大勢のメンバーを必要とします。時には数百人のメンバーでスタートすることもあるほどです。そのようなプロジェクトは期間も長期に及ぶため、中小のファームではあまり見かけることはありません。中小のファームでは逆に、コンサルタントが1人で切り盛りするケースもあります。つまりマネージャーとコンサルタントの2人でプロジェクトを進めるのです。そのようなプロジェクトの場合、クライアント側からコーディネーターが派遣されることもあります。コンサルタントとしては非常に緊張を強いられる時間が続くわけですが、自分に全てを任せてもらえるという充実感を得られることもあります。